「楽しい」「ワクワクする」それが私の原動力です。

-------アーティスト活動をしてなにか変わった事はありますか？

5ruruim：「志と使命感のようなものが生まれました。日頃から応援してくださってる方々の”期待に応え続けたい”という気持ちと、“楽しい”や”わくわくする”というポジティブなインパクトを届けたいと想っています。それが自分の使命感となり、原動力になっています」

-------5ruruimさんの絵は明るい気持ちになる。そんな素敵なデザインはどのように思いついたりしますか？

5ruruim：「ある夜に見た夢の光景からや、生活の中で目に留まるものからインスピレーションを得て、その光景をポップに落とし込むことで“自分らしさ”を表現しています。他にも色んなアーティストさんの展示をほぼ毎週観に行きますが、絵画やイラストはもちろん、建築、プロダクト、空間など枠に囚われず、気になったところには足を運んで引き出しの数を増やしています」

「私の絵はあなたには描けない。でもあなたの絵は私には描けない」

------その中で好きなアーティストさんなどはいる？

5ruruim：最近は“落合翔平さん”の絵に感銘を受けました。私はどちらかで言うと、アーティスト側のイラストレーターですが、デザイナーとアーティストは違うと思うんです。デザイナーは論理的寄り、アーティストは独創的。そう考えたときに私は、アーティスト思考なのに、イラストを描く時に、わりと論理的思考になってしまう傾向があります。人間的には感情的なんですけどね。笑

例えば顔を描くとき、耳の位置はここ、目はこの辺りなど論理的に描くのですが、落合さんの絵は、常識を超えた私には真似できないタッチで、とても魅力的に見えます」

------論理的思考というのは、アーティストとしてメリット？デメリット？

5ruruim：「デメリットというか、遊びがないということで少し悩んだ事があります。歳を重ねるにつれて、ミニマムに考えるようになり、それが私のイラストに出ているように感じてしまい悩むようになりました。人を描く時は、自分らしいタッチを確立するためにある程度規則性はつけていたものの、無意識に左右対称や論理的にと考えてなくても正確性がイラストにでてしまう事を、どうすればいいか悩んでいました。そんな時、アーティストの友人に相談したら、

“私の絵はあなたにはかけない。でもあなたの絵は私には描けない”

と言われ心を打たれました。その一言で私のこのテイストも個性だと思うようになり、自分らしさを貫くようになりました」

Culture vol.2 [5ruruim] interview