NIKON|見え方を、文化として考える


私たちは、メガネを探している時NIKONのメガネと出会った。

あのカメラで有名なNIKONだ。


ニコンはメガネ事業を手放したのではない。

むしろ、自分たちが本当に得意な領域へと、静かに戻ってきただけだ。


当時1990年代は、メガネのファストファッションが進み、価格競争に巻き込まれた。

その時の大量な在庫が、今中古市場に出回っている。


2000 年代以降、ニコンのメガネ事業は大きく姿を変えた

自社単独でフレームまで製造するモデルから、フランスのエシロール社との合弁によるグローバル展開へ。

価格競争に陥りやすいフレームからは距離を置き、経営資源は「光学レンズ」に集中させた。


この判断が、「やめた」という誤解を生んだ理由でもある。

けれどニコンがやめなかったものがある。

それは、「光をどう扱うか」という問いだ。

カメラで培われた設計思想は、メガネレンズにもそのまま流れ込んでいる。

カメラレンズの評価指標であるMTF(解像力の測定概念)を眼鏡用レンズに応用し、

装着者の顔の形、フレームの傾き、視線のクセまでをデジタルで測定。

一人ひとりに合わせて、レンズを計算し、削り出す。


0.25D 刻みが当たり前だった視力補正の世界で、

ニコンは0.01D 単位を「普通」にした。

見えればいい、では足りない。

裸眼に限りなく近い感覚を、どこまで再現できるか。

2024 年に登場したフラッグシップ「Z シリーズ」には、

最高峰のカメラレンズ「NIKKOR Z」と同じ思想が注がれている。

コントラスト、立体感、輪郭。

ただシャープなだけではなく、脳がどう感じるかまで計算する。

この事業を支えているのは、3 つのカルチャーだ。

「極(KIWAMI)」と呼ばれる、妥協を許さない精度への執念。

宇宙や医療現場といった、失敗が許されない環境で培われた不変の信頼。

そして、光を数値だけでなく、人の感覚として捉えようとする姿勢。

ニコンの直営店では、

検査の結果、メガネでは解決できないと判断すれば、販売をせず眼科受診を勧める。

売らない選択を、ためらわない。

それは「信頼」を最優先にする企業文化が、現場にまで根付いている証拠だ。

今、ニコンのメガネは、どこでも買える日用品ではない。

専門性の高い、精密機器に近い存在になっている。



見え方は、世界の感じ方を変える。

ニコンはそれを、性能ではなく文化として提示しているのかもしれない。

そしてレンズの領域で成功しているのだ。


私たちが手にとっているこのNIKONのメガネは、

その前、90年代のもの。

90年代は、とてもいいものが溢れていると感じる。



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